うどん職人になると決めた

2018年にバイク旅の末に「俺にとっての理想郷」を見つけた。

場所は長崎県松浦市福島町。

縁もゆかりもないこの場所で

地元住民と仲良くなり、無料で畑を借りた。

まずは、ほぼ独学で野菜作りを始めた。

自然農法スタイルで。

自然農法とは、基本的に農薬や化学肥料に頼らず、農作物がもつ生命力を活かす栽培方法である。

有機農法、慣行農法、自然農法などなど色々な農法がある中で、「自然農法」に魅力を感じた大きな理由は

著者 福岡正信氏の「わら一本の革命」や「無 3 自然農法」を読んで影響を受けたからだ。

そして、彼の本やYoutubeを参考にしながら野菜を作っていた。

しかし2年、3年と同じ場所で作物を作っていると次第に土が痩せてきて、思うように野菜が育たなくなってきた。

かつ、農薬を使わないで育てることの難しさも痛感。

そういう経験を経て、

「よし! 養豚場で働いて豚糞堆肥を確保しよう!!」

と思い至る。

そして経営状況や職場環境などが良さそうな養豚場で働くことに。

作業にも慣れてきて豚の飼育に対する情熱が湧いてきた頃、思いもよらないハプニングが起こった。

それは

「家畜伝染病による豚の殺処分」

豚がいなくなった。

その頃の本業は「養豚」

副業では「英語塾」「オンライン英会話」など、自分が面白いと思うものをやりたいようにやっていた。

このライフスタイルを定年までやるのも悪くないかなぁ…..

この自然豊かな田舎で誰かと結婚して、子供育てる人生もいいかもなぁと思っていた矢先、豚の全頭殺処分が起こった。

計画通りに上手くいかない….

この一連の出来事で思ったこと。

それは

「会社や世の中の流れに振り回されず、自分の力で生きていきたい」

「たとえ失敗したとしても、自分の努力や能力が足りないから上手くいかなかったと思える生き方をしたい」

ということ。

これまでに、

自分で野菜と鶏を育てたり、

会社という組織でチームワークでもって豚を育てたり、

オンライン英会話や自分の英語塾で英語を指導した。(現在進行中)

次に何をすべきなのか……..

自分のこれまでを振り返った。

そして、これからを想像した。

自分が次に身につける能力は

「料理する能力」

「食べ物で人を元気に、強くする能力」

なのだと思った。

将来、また野菜・鶏などを自分で育てるだろう。

そして、それらの食材を使って料理を振る舞う。

自分の飲食店で。

その飲食店で、

”本気で英語を身につけようとする人”

“本当に俺の英語レッスンを求めている人”

に英語を教える。

生徒はもちろん俺の料理を食べる。

言葉だけでなく、「食べる」を通してコミュニケーション。

そういう「複数のビジネスが統合されたイメージ」が視えた。

Beggining …. まずはやってみる!

自分が好きで探究心を駆り立てる料理。

人生で色んな料理に出会ったなかで

「これ美味いぞ!」

と思った料理。

かつ、30代半ばの自分でも作れるタイプの料理。

「讃岐うどん」

1992年ごろ、自分はまだ5、6歳くらいの頃に家族で香川県にある小豆島に訪れた際に食べた

「卵とじうどん」

最高に美味しかった。

いまでも当時の印象を覚えている。

当時の俺のような、小さな子供でも感動する「うどん」を作れるようになりたい。

まずは料理人デビューすることが大事だと思ったので、2023年11月に開催された祭りで「手打ちうどん」を振る舞った。

田舎で知り合った、料理が上手い人に出汁の取り方や生地の捏ね方などを教わったり、書籍やYoutubeで勉強した。

そして、なんとか出店した。

飲食店でバイトとかした経験もなかったので、注文もらって作っている時はドキドキした。

なんか今までの自分には無い自分を感じた。

地元の人たち、普段繋がりのある人たちが俺を見る目も違うように感じた。

本格的に修行するために丸亀市へ!!

2023年12月14日から18日

香川県丸亀市に滞在した。

理由は

「讃岐うどん職人を養成する学校に入学するための試験を受けるため」

「色々な讃岐うどんを食べるため」

「住む場所を探すため」

讃岐うどんの作り方などを学ぶ学校の入学試験&面接を受けた。(結果は合格)

住む場所も見つかった。

5日間滞在中、自転車で9つのうどん屋に訪れた。

面白いのが一店舗一店舗、うどんの「味・雰囲気・サービス」などがそれぞれ大きく違うこと。

丸亀駅近くの「中村うどん」の天ぷらは

今までの人生で食べた天ぷらで

1番美味かった。

天ぷらの衣が美味しいと思ったのは初めてだと思う。

自転車で5日間丸亀市を探索して感じたのは

海・山・川の自然があるし、24時間営業のスーパーもあるから、かなり住みやすそうであること。

〜 つづく 〜

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